今、中古市場で最も熱いのは中国美術と言っても過言ではありません。
中国では1911年以前の骨董品は国外持ち出し禁止としており、その新基準が設定された2007年以前に日本に入ってきた古美術品は 非常に貴重であるからです。
今後更に規制が厳しくなる可能性もあり、質の高い中国美術を入手できるうちに、と狙っているコレクターは少なくありません。
今回お買取りした『堆朱雲龍彫長方箱』は 堆朱(ついしゅ)と呼ばれる漆の彫り物の箱です。
綿密に彫り込まれた龍は鱗一つ一つまで丁寧に表現され、背景の雲も精巧で強いインパクトがあります。
約40cmとサイズも大きく、全面に最大限に彫られた文様は圧巻であり、非常に価値のあるお品物です。
堆朱(ついしゅ)
堆朱とは、塗り重ねて固めた漆に文様を彫る彫漆の一種です。
朱漆が使われた物が堆朱であり、中国では『剔紅』(てきこう)と呼ばれています。
歴史は古く、漆器は6000年前から、堆朱は宋(960~1279)以降に盛んに作られました。
日本には鎌倉時代(1185~1333)頃に禅宗と共に入り、書院飾りや茶の世界で好まれます。
室町時代(1336~1573)に日本でも真似ることから堆朱制作が始まり、現在も続く村上堆朱(村上木彫堆朱)は新潟の伝統工芸です。
堆朱は、大きい物では飾り棚や飾り台、机、花台などの作品がある他、盆、菓子器、蓋物、重箱、花瓶、箱など、様々な物が作られています。
作者不詳の物が多いことからネームバリューではなく、より古くより細工の素晴らしい作品に良い価格が付く傾向です。
中国美術の海外持ち出し規制
2007年 中国の国家文物局によって、文化財の海外持ち出しに関する新しい基準が施行されました。
1911年以前に生産された骨董品などの文化財の国外持ち出し禁止です。(旧規制は1795年以前)
更に、歴史的、芸術的、科学的価値を有する文化財に関しては1949年以前の物が対象とされます。
規制対象に加えて 時代が明確でない骨董品も処罰(懲役刑、罰金等)を受けるリスクがあり持ち出されなくなりました。
そのことから 現在日本にある中国骨董品の人気が上がり、良い売り時と言えます。
ただし偽物や模造品も多く存在しますので、経験豊富なプロの査定人に査定を受けることがお勧めです。
中国美術品をお買取りいたします。
いわの美術では書画、絵画、陶磁器などの中国美術品や、堆朱などの漆工芸、唐硯、唐筆、画仙紙などの書道具、朱泥や紫砂の茶器など、中国の骨董品を幅広くお買取りしております。
ご売却をお考えのお品物をお持ちでしたら、写メを送信することにより熟練の査定人による無料査定を受けることができる Web無料査定又はLINE無料査定をお試し下さい。
ご売却はお客様のご納得の場合のみお受けしておりますので、初めてのお客様も安心してご活用下さいませ。
スタッフ一同、お客様からのご連絡を心よりお待ちいたしております。